Blog
333D-07 tico moon『lento』
333DISCS全タイトル配信開始と
今年20周年を記念しての作品紹介 7枚目!
2003年10月1日にリリースした
333D-07 tico moon 『lento』
https://www.333discs.jp/releases/lento/
MOOSE HILLメンバーとしても演奏していたハープ吉野友加と
ギタリスト影山敏彦のデュオユニット。
アイリッシュハープとガットギターという、他にあまりないアンサンブルで、オリジナル曲の他にアイルランドのトラッド音楽や中南米音楽を中心に演奏、主に下北沢で活動していました。吉野はハープ教室(銀座十字屋)の先生でもあります。
ご縁あってインストが大好きな333からリリースさせていただくことになりました。
このジャケットは、布にギターとハープのハンコを押して作ったもので(またしても手作りにこだわってしまった。)現在は廃盤となっています。
tico moonをはじめる前、影山は、某メジャーレーベルの敏腕ディレクターだったのですが、それをやめて(バリダンサーを目指してバリ島に留学し、色々あって断念して……)自身の音楽活動に専念。
大の音楽好きで、吉野の参加するMOOSE HILLライブも初回からずっとみていて、セットリストもほぼ全て記録しているというオタクっぷり。伊藤ゴローがライブ現場をダブルブッキングするという大失態を犯した時に、なぜかレーベルメイトというだけで、トラでこれまで演奏したことのないボサノヴァの現場に派遣されるという珍事も!(今だから笑える。一体どうなったのかは聞けていない。)
影山も吉野も、ほっこりしていますが、音楽には全く妥協しない精神で活動しています。
ぜひ聴いてくださいね。
333D-06 Position Normal 『goodly time』
333DISCS全タイトル配信開始と
今年20周年を記念しての作品紹介 その6
2003年2月1日にリリースした
333D-06 Position Normal 『goodly time』
https://www.333discs.jp/releases/goodly-time/
「Normal is nice(普通っていいよね)」という、肩の力の抜けたスローガンを掲げるイギリスの音楽ユニット”Position Normal”は、グラフィックデザイナーのクリス・ベイリフとジョン・カシュウェイの2人組。
テレビCMやドキュメンタリー番組、映画などにサウンドトラックを提供するかたわら、ロンドン・ファッション・ウイークでショーにも音楽を提供。
このアルバムのジャケットアートワークはロンドンのテキスタイルデザインブランド「イーリー・キシモト」の “ocean view” s/s 02です(かわいい!!)。
最大公約数の英国人の、日常にひねりを加えた「究極のベッドルームミュージック」
キッチュでオリジナリティー溢れる27曲には、チャーミングなサンプリング音やささやき声、ジェントルな雰囲気、メローな歌声にあふれています。日本限定で4曲ボーナストラックを追加しCD化しました!
代官山のボンジュールレコードでは、LPを代官山と新宿伊勢丹限定で販売していただくなど、たくさん取り扱っていただきました😁
現在アマゾンでしか配信していませんが、
おって、その他も配信開始いたします!
ぜひ聴いてくださいね。
333D-05 naomi & goro『turn turn turn』
今日4月19日は333DISCS 20歳!& デザイナー松浦洋子の誕生日🎂
333DISCS全タイトル配信開始と
20周年を記念しての作品紹介 その5
2002年12月1日にリリースした
naomi & goro 『turn turn turn』
布施尚美(Vo.Gt.)と伊藤ゴロー(Gt. Vo.)のボサノヴァ・デュオ。1stアルバムです。
レーベル初の歌モノ!
しかも12月発売。私は幼少の頃からクリスマスアルバムに並々ならぬ思い入れがあり「クリスマスアルバムにしたい!」と2人に話したのですが、「普通でいいと思います」といわれ、オリジナルアルバムになりました。
尚美とゴローは、七里ガ浜のアマルフィイ(イタリアン)で毎週土曜日に3年ほど演奏していました。そのレパートリーからボサノヴァとアルバムのために作ったオリジナル半々を録音。
ジャケットは、MOOSE HILLに続き、石坂しづかちゃんにお願いしました。しづかちゃんがnaomi & goroの猫村ライブ(調布)に来て、ライブを見ながらささっとスケッチ。それを元に描きあげ、333でデザイン。このころ尚美はエレガットを弾いてましたね。録音はpro tools。のちに教授(坂本龍一)から「どんな環境で何のマイクで録ったの?」と聞かれました(それは秘密です)。
中原仁さん、岡尾美代子さん、市川実日子ちゃんをはじめ、たくさんの方がアルバムにコメントを寄せてくれました!
リリースしてみたら…… とても売れました!!333メンバーで「歌モノだから売れるのか、ボサノヴァだからなのか、これまでが地味だったのか?!」と。ありがたいことに様々なイベントにお誘いいただき、全国でライブをすることに。福岡のFMが主催したロイヤルホスト1号店でのSAIGENJIと2マン・イベントに出演しました。ラジオのナビゲーターが流暢な発音で「次はナオミエンゴロー!」と紹介した時に、あ!ユニットになったな、と実感したのをおぼえています。
ナオゴロの1stアルバム、ぜひ聴いてくださいね。
ゴローもボサノヴァ歌っていますよ。 以下のリンクから試聴できます。
https://www.333discs.jp/releases/turn-turn-turn/
333D-04 WORLD STANDARD + MOOSE HILL 「FUTARI graceful silence」
333DISCS全タイトル配信開始と
今年20周年を記念しての作品紹介その4
2002年4月25日にリリースした
ワールドスタンダード鈴木惣一朗の
連作コラボレーション・プロジェクト「FUTARI」の第一弾
WORLD STANDARD(鈴木惣一朗)+ MOOSE HILL(伊藤ゴロー)
『FUTARI graceful silence』
惣一朗さんから、「MOOSE HILLの「wolf song」を聴いて感銘を受けた!!伊藤ゴローとコラボレーションしたい!」とご連絡をいただきました。
惣一朗さんは、同時に青柳拓次くんとも共同でアルバムを作りたい、ということで、MOOSE HILL(伊藤ゴロー)は333DISCSから、kama aina(青柳拓次)はP-VINEから、それぞれジャケット違いでリリース。ジャケット写真は惣一朗さんが尊敬する写真家の作品です。第3弾は2003年にwechsel garland/wumder(Jorg Follert)とリリースしていました。
実はこのアルバム、共同といっても、顔を合わせずに制作しました。
ゴローがギターを弾いて、惣一朗さんに送る、
惣一朗さんが演奏したデータをゴローに送る。
2002年に!そんな風にメールでのやりとりのみでつくりあげたアルバムなんです。
FUTARIシリーズのリリースで、惣一朗さん、青柳くん、ゴロー、ハープ吉野友加、ドラム私でツアーを行いました。
とても印象に残っているのは、岡山の禁酒会館。
雪の中、手がかじかみながら、演奏時以外は毎度の惣一朗さんトークで爆笑ライブでした。
ーーーーーーーーーーーーーー
音楽家
と
その理想
彼らの見据える風景
と
都市の生活
彼らに必要な音
と
ラジオ
隔てる距離の間で
魅力的な『FUTARI』が凛とした音景を映写しています
kama aina / 青柳拓次
ーーーーーーーーーーーーーー
ぜひ聴いてくださいね。
333D-03 moose hill 「wolf song」
333DISCS全タイトル配信開始と
今年20周年を記念しての作品紹介その3
2001年7月29日にリリースした
MOOSE HILL(伊藤ゴロー)のソロアルバム「wolf song」
伊藤ゴローは当時、サイデラレコードからエスピリトのギタリストとしてアルバムを出したり、布施尚美とのボサノヴァ・デュオで七里ヶ浜のイタリアン「アマルフィ」で毎週土曜日に演奏したり。でも、それとは全く異なる音楽をつくっていて(kaleidometrixにも収録)デモテープを松浦洋子に聞かせたら「いいじゃん!出そうよ!」ということに。
約1年かけて、RolandのVS-880で録音しファーストアルバム「wolf song」をリリース。ゲストミュージシャンはスティールパンの原田芳宏さんだけでしょうか、「この音楽なんなの〜」と言いながら演奏されてました。サイデラの富田さん、DISC SHOP ZEROの飯島さんが、サンプルを聴いて「いいね!リリースするときにはコメント書きますよ!」と。
マスタリングはサイデラのオノ・セイゲン。ジャケットイラストは、ゴローが「sixでバイトしている石坂しづかちゃんがいい絵を描くんだよ。だから彼女に頼みたい。」というので、石坂しづかさんに書き下ろしていただきました。
「シンプルなアコースティックギターのハーモニーが心地よい。
ボサノヴァ・ブラジル音楽をバックグラウンドに活躍しているギタリスト伊藤ゴローのデビューアルバム。さざ波のように繰り返されるギターのフレーズは、まさにアコースティック・ミニマルミュージック。これはボサノヴァの現在進行形だ!」
当時タワーレコードにいた市村夕花さんがとても気に入ってくれて、私たち333メンバーが勝手に「選抜コーナー」とよんで目標としていた渋谷タワレコ7Fで大々的に展開してくださいました✨ (流通:日本出版貿易の山本さん、大変だったろうな〜)。
スパイラルレコード(鶴谷さん、真央さん)やBEAMSレコード(青野さん)に、アポなしで「wold song お店においてください」と持って行ったり。あれこれと行き当たりばったりでしたが、みなさん音をきいて、快く取り扱ってくださり、今更ながら感謝しています。
リリースライブ1本目は、下北沢のcicoute cafe。
伊藤ゴロー(Gt,その他)青柳拓次(スペシャルゲストでGt・バンジョーほか)吉野友加(ハープ)と私がドラム・グロッケンで参加。お店の外まで人がたくさん来てくださいました。その後、石坂しづかちゃんの働いていたsixの社長でDELFONICSの佐藤達郎さんから、moose hillのライブやりましょうよ!と自由が丘のsix factoryでライブを、また青山のIDEE、二子玉川のIDEEなどでもお誘いをいただいてなぜかライブハウスではない場所で3人のライブが続きました。
神泉駅そばのDragon fishというカフェのライブには、三品輝起さん(まだ大学生)が見に来てくれて、いいですね、いいですねとおっしゃっていたのを鮮明に覚えています。(タワーレコードのインストアライブに来て、Dragon fishのライブを知ったから見に来ました、と)そのあと、三品さんのお誘いで、吉祥寺のRoundaboutで一緒にライブをやらせてもらったり。
SMALL CIRCLE OF FRIENDSに紹介されて、と西鉄エージェンシーの松尾伸也さんから連絡があり、ミュージックシティ天神というイベントを始めるから出ませんか?とお誘いをうけて、なんとMUSIC CITY TENJIN初回のポスターは伊藤ゴローを北村範史さんが水彩で描いたイラストになったのです。
そして「wolf song」最後に収録の「Snowy Land」をきいた根岸吉太郎監督から、映画「雪に願うこと」の音楽をやらない?とお話をいただくことになるのでした。
(MOOSE HILLのライブを見たキセルのお兄ちゃんに、「キセルでドラムを叩いてください」といわれ、私がキセルに参加することになりました。)
不思議なご縁が重なっていった「wolf song」
ぜひ聴いてくださいね。