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●パリの街角から:ムフタール通り
こんにちは、フルール ド クールの阿部桂太郎でございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。さて今回は、パリのムフタール通りについてお話したいと思います。
ムフタール通り(Rue Mouffetard)とは、パリの5区にある長さ600m程の通りです。
「パリの胃袋」とも称されるこの通りには、パン屋さんやチーズ屋さん、八百屋さんや魚屋さん、肉屋さんや酒屋さんなどが軒を連ね、いつもパリジャン、パリジェンヌ達で賑わっています(ただし、月曜日はお休みのお店が多い)。
またその他にも、地元の人々がくつろぐカフェやレストラン、雑貨屋さんや花屋さんなどもあり、ここに住む人々の生活を垣間見ることもできます。
なおムフタール通りは、パリで二番めに高いサント ジュヌヴィエーヴの丘から、真南に下るような坂道になっています(ちなみに、パリで一番高いのはモンマルトルの丘)。
また道幅は車一台が通れるくらい(一方通行)、路面は昔の面影を残す大小の石畳からなっています。
そしてこの通りの特徴は、いたって普通…であるということ。
高級ブランドのお店があるわけでもなく、また、高級食材を扱うお店があるわけでも、三ツ星レストランがあるわけでもありません。
あるのは普通の衣料品店であり、普通の食料品店であり、普通のレストランなのです。
さらに通りを行き交う人々も、ごくごく普通…。
服装といい、お買い物をする時の様子といい、まったく飾らない感じです。
まさにそれは、素顔のパリそのもの。
そして私くしは、そんなムフタール通りが大好きです。
皆様もパリにいらした時、是非、ムフタール通りを歩いてみてください。
そして、素顔のパリを楽しんでいただけたら嬉しく思います。
以上今回は、パリのムフタール通りについて、少しだけお話をいたしました。
阿部桂太郎
1965年8月22日生まれ。新潟県小千谷市出身。2003年よりフランス、パリ在住。インターネットショップ「フルール ド クール」を営む。好きなことは、旅をすること、食べること、温泉に入ること。