333DISCS PRESS
● tico moon
昨年2月以来約1年2ヶ月ぶり、3度目になる奈良くるみの木一条店でのライブが4月10日に開催されました。
寒暖の差が激しいこのごろですが、とても暖かな陽気に恵まれ、沢山のお客さまにもいらしていただけて、気持ちの良いライブになりました。
昨年6月にくるみの木の秋篠の森で写真を撮影していただいた時のインスピレーションをモチーフにした2曲、「森のワルツ」「森の中の夢」をくるみの木で初披露、お客さま、そしてくるみの木スタッフの皆様にも喜んでいただく事ができました。
翌日の予定の事もあり、その日のうちに移動しなければならなかったのですが、帰りにスタッフの方に用意していただいたお弁当が本当に美味しく、そのお心遣いの温かさに思わず涙が出ました。
くるみの木の皆様、そしていらしていただいたお客さま、本当にありがとうございました。
また伺わせていただく事を楽しみにしています!
(2010/5/1 tico moon 影山敏彦)
「2010年の目標・抱負を教えてください」
【naomi】
先月から友人が盲腸で三週間入院していたこともあり(今も診察待ちの合間に原稿を書いています。とにかく健康に気をつけたいと心から思いました。気がつけば、私は今年前厄です。
【goro】
ソロアルバムつくるぞ! 絶対! 知世ちゃんツアーも始まります。naomi & goroもライブ沢山やる予定です。
【tico moon 影山敏彦】
良い曲を作り、良い演奏を心がける、これに尽きます。
【tico moon 吉野友加】
今年も色々な面で進化できる様、努力を忘れない様にしたいなーと思います。
【青芝和行】
ランニング、去年よりも長距離走ることです。具体的には、通年で1,500kmオーバーを目指します。あと、小さめのランニング大会デビューかな。
「お正月をどう過ごしましたか?」
【naomi】
シルベスターは、南ドイツのmunichにいました。劇場でお芝居を見たり、ミュンヘンフィルのシルベスターコンサートにいきました。クリスチャンシールマン、よかったです。
munichからsalzbourgへ。そしてviennaへ行きました。musik fereiでウィーンフィルの演奏をダニエルバレンボイムの指揮で見ました。バレンボイムのピアノのブラジル音楽アルバムがあるけど、納得しました。
【goro】
正月は久しぶりに青森に帰りました。太郎とスキー、毎日温泉(銭湯?)に行きました。
【tico moon 影山敏彦】
初めてブルーレイのハードディスクレコーダーを購入しました。朝ドラや大河ドラマを見逃す事も無くなりとても便利です。
【tico moon 吉野友加】
今年も色々な面で進化できる様、努力を忘れない様にしたいなーと思います。
【青芝和行】
お正月は普段と変わらず、雑事に忙殺されてました。初詣はきっちり地元の氏神様で。
「2月〜4月で楽しみ&おすすめなことは何ですか?」
【naomi】オーストリア料理の本を買ってきたので、あたたかいお料理を覚えたいです。
【goro】知世ちゃんツアーで仙台、沖縄、山口、大阪にいきます。東京もあります。山口は初めてなので楽しみです。
3月28日には手紙舎で僕のソロライブも企画していただいてます!
【tico moon 影山敏彦】やはりこの時期ならではの一番の楽しみはお花見でしょうか。
【tico moon 吉野友加】tico moonが音楽を担当させていただいたパペットアニメーション『電信柱エレミの恋』が、文化庁のメディア芸術賞のアニメーション部門で優秀賞を受賞しました。
これにともない、2月3日から2月14日まで国立新美術館にて受賞作品の上映やシンポジウムなどのイベントが開催されます。お時間が合う様でしたらぜひ遊びに行ってみて下さい。
また、毎日映画コンクールにおいても<アニメーション部門>大藤信郎賞を受賞しました! たくさんの方に観ていただける機会が増えるといいなーと思います。
【甲斐みのりさん】お別れも、新しい出会いも重なり合う、春。離ればなれに過ごす大切な人に、手紙を書いてみてはいかがでしょう。家族でも、もう何年も会っていない友だちでも。もちろん、月に幾度も会う人に、新鮮な気持ちで言葉を綴ってみるのもすてきなこと。
1月に、『京都・東京 甘い架け橋〜お菓子で綴る12か月の往復書簡』(淡交社)という本を出しました。この本は、京都の六曜社という喫茶店で人気のドーナツをつくる、ウエイトレス・奥野美穂子さんと、約8年の間に交わした、手紙とお菓子の交換記録。
季節や行事ごと、美穂子さんが京都から手紙つきで送ってくださる雅やかなお菓子。私が東京や旅先で見つけた、愛らしい姿形のお菓子。京都から、東京から、送りあった手紙、言葉、気持ち、お菓子を、本の中に閉じ込めました。
用事があればその瞬間に連絡できる時代だからこそ。電話でもメールでもなく手紙で、気持ちを届ける楽しみを感じていただけたらとも思うのです。
それから本には、六曜社の歴史や、美穂子さんのドーナツつくりのこともとじこめています。
六曜社のマスター・奥野修さんは、ミュージシャン「オクノ修」の顔ももっていて、高田渡さんや村八分、裸のラリーズ、東京ロッカーズなど錚々たる方々と親交をもたれていました。修さんから昔ばなしを聞くのは、小説を読むよりドラマチックで面白いのです。
この春には東京で、奥野修さんと奥野美穂子さんを呼んで、ライブイベントを計画しておりますので、ぜひぜひ、いらしてください。六曜社の珈琲とお菓子も、ご用意してお待ちしております。
●乙女歌謡
こんにちは。甲斐みのりです。今回はちょっと、横にそれたお話しから。
「憩いのひととき」で長らく「乙女歌謡」のコーナーを担当させていただき、日本語の女性ボーカルという制約を課して曲のご紹介をしてきたためか、ここ数年、音楽の話しをするとき、私は日本の歌謡曲しか聴かないという前提でお話しをされることがよくあります。けれども実は私、普段から、「乙女歌謡」のコーナーで紹介しているような音楽を聴いているわけではないのです。
「乙女歌謡」のコーナーで紹介させていただいている曲は、少女時代〜大学時代までの記憶を辿ってのご紹介。その少女時代〜大学時代も、フランスや北欧の音楽やレーベルに夢中になってもいたので、私の頭の中の音楽タンクの乙女歌謡の割合は、実はほんの一部。この頃は、渋谷のタワーレコードの5階で視聴する時間が至福です。
凛とした12月の夜、よく聴いていたのは……。「憩いのひととき」の執筆仲間、三品輝起さんのレーベルから出ているsansdeer「Grand Tour」、デザイナーでもある青木隼人さんの「guitar solo」、それからharuka nakamura「grace」、world’s end girlfriend が手がけた、映画「空気人形」のサウンドトラックなどなど。今年はもっともっと、いろんな音楽、聴きたいなあと思います。
さてさて。「乙女歌謡」に戻ります。この春、この歌の歌詞のような気持ちで過ごしたいと思うのです。
■原田知世さん「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ〜」
「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ〜」は、1983年に原田知世さん主演のミュージカル「あしながおじさん」の主題歌として松任谷由実さんがつくった歌。作詞・作曲を手がけた松任谷由実さん自身も歌っていますが、私は儚気でもあるけれど、明日を信じる力強さを秘めた原田知世さんの歌声でこの歌を聴くのがとても好き。
これまでの全て、今この瞬間のためにあったのだと思っていたい。後悔したこともあるけれど、これからは。出会えた人、見たり聴いたりできたものを、きっとこの時間の先にすてきななにかをもたらしてくれるはずだからと、大切にしていきたい。
甲斐みのり
文筆家。1976年静岡生まれ。旅・お菓子・各地の食材・クラシックホテルや文化財の温泉宿などを主な題材に、女性が憧れ好むものについて書き綴る。
http://www.loule.net/