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Position Normal
goodly time
品番:333D-06
イギリスの音楽ユニット”Position Normal”のアナログアルバムに、4曲のボーナストラックを追加してCD化。
ジャケット:Eley Kishimoto “ocean view” s/s 02
1. Answer machine
2. Kelly le prix
3. Canisten
4. Cup of tea
5. Evil
6. User friendly
7. Puppa Harry
8. I feel fantastic
9. 0.33
10. I can see you
11. Rodin
12. South
13. So fa so fine
14. The frisky one
15. Read
16. Feelyunder
17. Sunny days
18. Wall of light
19. fanny
20. Pub in the dark
21. Spingo
22. Bubba dum
23. Tatooed lady
24. Tonic Wedding Suit
25. Squeeze so
26. Frampet
27. Lil Pussycat
今回333DISCSより発表された”Goodly Time”は、イギリスの音楽ユニット”Position Normal”のプライベートレーベル “Rum Records”から 2002春にリリースされたアナログアルバムに、4曲のボーナストラックを追加してCD化したものである。キッチュでオリジナリティーあふれる27曲から成り立つこのアルバムは、チャーミングなサンプリングとささやき声、そしてジェントルな雰囲気とメローな歌声にあふれている。(彼ら自身は「究極の乱雑」と表現しているが)イーストロンドンの、スタイリッシュでポップで混沌とした空気が、そのまま伝わってくるサウンドアーカイブである。
Position Normal
90年代中期、ロンドン在住のクリス・ベイリフとジョン・カシュウェイの2人は、”Buggersod” というユニットのメンバーで、非常にアーティスティックな音楽活動をしていた。
何枚かの作品を”Lissy’s Record”(シングルと7インチレコード専門のラフトレード系の独立レーベル。Beck、Sonic Youth、Stereolab等の作品を扱う)よりリリースし、アンダーグラウンドシーンで注目を集めていた。
’97年、クリスとジョンは “Position Normal” を結成。
同年に、カルトクラッシックな1stアルバム “stop your nonsence” を発表。
「虹色のコミカルなモザイクが混沌の中に漂い、穏やかな狂気で満ちあふれている」(Sleaze Nation:イギリスのカルチャー雑誌) …などと評されるように、1stは非常にアーティスティックな作品であった。しかし、カルト音楽にありがちな独善的雰囲気や暗さは無く、そのポップな姿勢は次第にメディアやファンの注目するところとなる。
TV番組、CM、映画、ファッションショーへの作品提供も多くなっていった。
’01年の秋、ファッションシーンと密接な関係を持っていた”Position Normal”は、ロンドンのテキスタイルデザインブランド “イーリーキシモト” の’02春夏コレクションへ音楽を提供することになった。それが切っかけとなり “Position Normal” = 音楽、”イーリーキシモト” = ジャケットデザインというポップなコラボレーションが実現した。今回CD化の2ndアルバム”Goodly Time”である。
同コレクションのテーマであった「sunny」という言葉が似合うハッピーなアルバムに仕上がっており、 “Dazed & Confused”、”Sleazenation”、”Flux”、”NME”、”DJ” 等イギリスのアート・ファッション・音楽誌でも高い評価を得た。
イギリスでの放送実績
TV CM: Independent News Paper Over 2000(インデペンデント新聞のCM)
TV番組: チャンネル4(民放チャンネルの1つ)ドキュメンタリー番組(2番組)、MTV、 スノーボード番組”Board Stupid”
FILM: Human Traffic、domestic(ショートアート映画)、Art Animation Video(ロイヤル カレッジ オブ アート制作のアートビデオ集)
Eley Kishimoto:イーリーキシモト
革新的なプリント使いのみならず、クラシカルかつ斬新な提案で定評を得ているテキスタイルデザイン会社。
1992年、マーク・イーリーと岸本若子夫妻がサウスロンドンに設立。
アレキサンダー・マックィーンやフセイン・チャラヤン等ロンドンのデザイナーを皮切りに、マーク・ジェイコブス、ジル・サンダー、ルイ・ヴィトン、APCなど、数々のデザイナーとの取り組みにより、テキスタイルデザイナーとしての確固たる位置を築く。
資生堂やコンバースとのコラボレーションで掲げられたカラフルでメランコリックなデザインも好評を博した。
Position Normalは、’01~’02秋冬と’02春夏の2回のショウ音楽を担当。
今回のジャケットには、’02 春夏作品の一つ”ocean view”が使われている。
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ライナーノーツ 長谷川友美