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naomi & goro

turn turn turn

2002年12月1日発売
品番:333D-05

ジョアン・ジルベルト直系のボサノヴァ・デュオnaomi & goro。
美意識と集中力を極めた衝撃のデビューアルバム。

耳元で囁く、天使の歌声と言われる布施尚美と、ボサノヴァ・ギタリストとして、ソロ・ユニットMOOSE HILLとして独自の音楽を探求する伊藤ゴローのデュオ「naomi & goro」。 ジョアン・ジルベルトの余分な装飾を取り除いたミニマムなボサノヴァ・マナーを受け継ぐ、今までに無かったオーセンティックなボサノヴァ。アントニオ・カルロス・ジョビン「3月の水」、ヴィニシアス・カントゥーリア「sem pisar no chao」、ショーン・レノン「into the sun」などのカバー5曲と、オリジナル5曲を収録。


1. SEM PISER NO CHAO / Caetabo Veloso / Vinicus Cantuaria
2. INTO THE SUN / Sean Lennon
3. HOME SWEET HOME / Naomi Fuse / Goro Ito
4. VAGAMENTE / Ronaldo Boscoli / Roberto Menescal
5. BEEF JERKY / Goro Ito
6. TURN TURN TURN / Goro Ito
7. AGUAS DE MARCO / Antonio Carlos Jobim
8. O SAPO / Joao Donato
9. SERENADE / Naomi Fuse
10. ROAD MAN / Goro Ito

ジャケットイラスト 石坂しづか

編曲・録音・ミックス・伊藤ゴロー

布施尚美(Vo)
1996年、偶然ブラジル人のボサノヴァ演奏に出会い、ギターを手にする。ボサノヴァの弾き語りを高橋信博氏に師事する。 1997年から都内ライブハウスで活動を開始。1999年に伊藤ゴローと出会い、デュオで演奏活動をスタート、七里ガ浜アマルフィイで毎週土曜日に3年間二人で演奏しギターデュオのスタイルを確立。その歌声は「天使の歌声」と評される。日本のブラジル音楽シーンにおいて、今後が期待される女性シンガーである。

伊藤ゴロー(G, Vo)
90年代初頭にジョアン・ジルベルトのボサノヴァ音楽と出会い、本格的な音楽活動を始める。 1997年よりブラジル音楽をバックボーンとしたアコースティック・ユニット”espirito” (エスピリト:saidera records)のギタリストとして活動を開始。その暖かく深みのあるギターサウンドはマルコス・スザーノ、城戸夕果、高内晴彦など共演した数多くのミュージシャンから共感を得る。また2000年からギタリスト宮野弘紀とのギターデュオ “sabado” でレコーディングや都内ライブハウスで活動も始める。 2000年から “MOOSE HILL”(ムース・ヒル)としてソロ活動を開始、2001年7月にファーストアルバム「wolf song」をリリース。 “KAMA AINA”青柳拓次をゲストギタリストに迎え、2001年8月8日、下北沢cicoute cafeにて初ライブをおこなう。大阪、神戸、福岡、熊本などでライブ活動をおこない、2002年4月25日には、 “World Standard”鈴木惣一朗とのコラボレーションアルバム「FUTARI~graceful silence」をリリース。また、”small circle offriends” とのライブやレコーディング、”cubismo grafico” のライブ参加など精力的に活動中。

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生活と経済活動のにおいがしない、
極力普遍的芸術家、GOROさん。

歩く其の姿、まるでボサノヴァ。
ついてゆく其の影、まるでガットギター。

そのテンポにのって
素敵なNOAMIさんのハミング見つけたのですね。
青柳拓次(KAMA AINA)

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この憶えのある風景は何処だろう
光が優しくて
気持ちがまるくなって まるくなって
まぁるくなって
まわり出す
市川実日子

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音楽を聞きながら、洗濯をする。グワングワンという洗濯機の音とボサノバ。
昼下がりのぽわんとした時間にそれは妙に心地よくて、うとうとと、つい眠ってしまう。
眠りへの導入としては幸せな音だなあ、なんて思いながら。
目が覚めて、いつの間にか洗濯は終わっていても(グワングワンという音は消えてて)、
ボサノバだけはのんびりとのんきに流れていて、
まるで木陰で気持ちよさそうに揺れているハンモックみたいに。
揺れることで時間のテンポを静かに正しく戻そうとするみたいに。
小さくあくびしながら、うとうとと、もう少し眠っていようと思う。
ハンモックみたいな音楽に揺られながら。
岡尾美代子(スタイリスト)

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ナオミとゴロー 「東京サウダージ問題発令!」。
ここ近年の東京異常気象に伴い、ボッサはもはや遠い異国の音楽ではなく、
この地に根付いたのだ!。
今の東京に最も似合う音、それこそがボッサだ!。
ぼくは日々、熱くそう思っていた。
そして、遂に「ナオミとゴロー」という、いかにも日本な!お名前のおふたりさんが登場!。
究極のサウダージ・アルバムをさらりと作ってしまった!。
これこそが、ぼくが最も聴きたかったボッサ!。
マイッタなぁ!。マイッタよ!。
鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)

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小鳥たちの歩いた後のピ、ピ、ピって地面に残る足跡みたいに
軽やかな音の模様が愛らしくて、愛らしくて、、、
今日は、素晴らしい日になるなってそんな気分にさせてくれます。
Tamie J.- Hirokawa (DOUBLE FAMOUS/ORCA)

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僕にとってボサノヴァとは究極の音楽です。これ以上はあり得ないというほどの洗練の極み(サカモト教授と同意見)、という意味で。でもボサノヴァってホントいろいろあって、僕が個人的にここでいうボサノヴァとは、アントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトの音楽のことを指します(あるいはカエターノ・ヴェローゾのボッサ・ナンバーのこと)。それはそのあまりの洗練さが危険すぎること、その心地良さは世と死、希望と絶望、陽と陰、こっちの世界とあっちの世界……あり得ないはずの両極を同時に内包しているから。
naomi & goroによるこのデュオ・アルバムを聴いてそんなことを思った。パルミラ&レヴィータのアルバムを聴いたときにも同じ思いをした。 2本のギター、2人の声。この国のボサノヴァ・アルバムの最高峰に位置するというばかりでなく、全ボサノヴァ史に名を刻むべき、恐ろしい心地良さを与えるアルバム。ゴローさん、やったね!
ダイサク・ジョビン(bounce編集長 & BOOK WORM)

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10年くらい前の今頃、バルセロナで何をするわけでもなく、
毎晩、赤ワインを飲み、真夜中にはじまる、国営放送の番組を聴いていた
それはそれはすばらしい時間を提供してくれる番組で
初めてジョアン・ジルベルトが歌う”Rosinha”を聴いたのもその番組だったと思う

“turn turn turn” か..
7年 10年 確かにひと巡りというものがあるような気がする
初めて会った頃は誰だか渋谷のジョアン・ジルベルトだよと言ってましたね
そんな呼び名を否定するわけでも肯定するわけでもなく
ただギターを抱え、そこにいた記憶が…

ボサノヴァと呼ばれるスタイルで音楽を
今、東京でやることはある種の危険を伴うのではと思うけど、
まぁ、帰ってきたいところなのだから仕方ない
6曲目の”turn turn turn”を聴いていると
あのスペインでの夜の時間に帰れます
ありがとう
富田和樹

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ヴィニシウス・カントゥアリアからショーン・レノンへと流れるオープニング2曲で、もうすっかりヤラれました。デリケートな美意識と集中力を極めた上のリラクゼーションに、 goroさんの音楽性と人柄が映し出されてますね。初めて聴いたnaomiさんのナチュラルな歌声にも心を打たれました。聴き返すたびにいろんな色や匂いがたちこめ、また聴きかえしたくなる・・。いつも傍らに置いておきたい、媚薬のようなアルバムです。
中原 仁

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わたしにはとてもしっくりくる

いつも変わらない
ここちよい毎日。
穏やかに過ぎ、変わることがあるとしたら
うっかりミスをしてしまったり。
ゆっくりと、そして忙しく1日が終る。
いつも変わらないことが、物が、大切な毎日。
定番だからこそ大切にしたい音楽。
CICOUTE CAFE 牧内珠美

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はじめの音が鳴った時に感じた温かさは時には優しく、そして時には冷たく突き放したりもしながら最後まで繋がっていきます。僕がジョアンの音についそう感じてしまうように。ミニマム加減とカヴァーのポップ具合は相対性の様に思うけれど、暖かさと冷たさの様に混在できてる事に感激! ゴローさんのオーラにも惹かれ続けています。
18.SEP.2002 松田”chabe”岳二(cubismo grafico)

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